2015年05月08日

図書館で(図書館を)調べる 2

大規模図書館における書籍・雑誌以外のサービスとして、オンライン・オフラインのデータベース検索サービスがあります。
これは本人訴訟で役に立つことがありますので、主なものについて説明します。

・官報
オンラインから無料で官報の内容をみられるサービスとしては「インターネット版『官報』」が過去1ヶ月分の全文の閲覧ができます。検索はできません。
無料で私営の官報検索サービスはありますが、裁判所関係の公告事項の検索ができません。
月額制で有料の「官報情報検索サービス」を、主に県立図書館で無料で利用することができます。政令指定都市の市立図書館でもこのサービスが利用できるところはみかけません。
昭和22年からの裁判所の公告を含む全記事について全文検索ができますので、破産・個人再生といった信用情報に直結するものから、手形の紛失(除権決定)・建設業許可の取り消し・会社そのほか法人の解散・清算など、支払能力に変化を及ぼす公示事項で法人名や個人名(法人の代表者名)でヒットすることがあります。旧姓を含む人名と法人名を検索してみることをおすすめします。
決算の公告を官報で行うとしている法人はたくさんありますが、実際に中小企業でまじめに公告していることは期待できません。

・裁判例
第一法規の「D1−Law.com」や判例体系CD-ROM、レクシスネクシス・ジャパンの「Lexis AS One」のどれかが利用できることが一般的です。二十数万件の裁判の判決全文を検索でき、事件番号や裁判所、適用した条文等からも検索がかけられます。
ウェブで漫然と検索を繰り返すより、ずっと有用です。
これらのサービスの検索機能は、googleなどでの検索と違って誤字や表記のゆれを許容しません。
「残業代」と「残業手当」は別の語ということになりますので、「残業」で検索するなどの工夫が必要です。「ブラック企業」など、最近になってでてきた語で過去の裁判例を探すことは絶対できませんので、「賃金不払い」「長時間労働」「即時解雇」「損害賠償請求」などの一般的な語を使う工夫も欠かせません。このブログで紹介している参考文献が文中でどんな語を用いているかも参考にして、検索を繰り返すことをおすすめします。

・新聞記事全文検索サービス
愛知県では「中日新聞記事データベース」、その他の図書館でも朝日新聞の「聞蔵U」、読売新聞の「ヨミダス文書館」など全国紙の新聞記事全文検索サービスが利用できます。県立図書館の場合、地元紙の検索サービスを導入していることが多いです。
おおむね1980年代以降の新聞記事の全文を検索できるため、人名で検索して「逮捕歴」がヒットする場合があります。

企業情報と一部の雑誌の全文検索機能を利用することがあるかもしれません。
ネット系の証券会社に口座を持っていればオマケで利用できる人も多いかと思いますので、むしろそうした知り合いを探すほうが早いかもしれません。

○これらが使える図書館を調べる
各図書館のウェブサイトを一つ一つ調べるのもよいですが、上記のサービスの名称が正確に検索エンジンに入力できるので「サービス名 ○○県 図書館」等で検索すると楽です。
posted by 代書やさんと、そのアシスタント at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 探す・調べる