2015年05月11日

新労働事件実務マニュアル (第3版)

【本人訴訟当事者・実務家向】
【推奨度:☆☆】

弁護士会の編集にかかる良書です。2014年、第三版が出ました。
実務家向け、というよりはっきりと弁護士向けの本ではありますが、地裁での本人訴訟・労働審判の本人申立を考えている方には図書館相互貸借で取り寄せをおすすめします。
巻末に、この出版社のサイトからの「書式ダウンロードサービス」のURLが記載されています。利用に制限はないようです。
労働紛争の類型別と、紛争解決手続きの種類別の解説・書式が掲載されています。

珍しいのは第2編第5章「雇用関係に基づく一般先取特権の実行」524ページから531ページで退職金を請求債権とする差押命令申立を試みた事例がおさめられていることです。裁判所書記官とのやりとりや書類の追完の状況が書かれています。
実際にはこれより早く発令されることもあれば窓口で蹴散らされることもある、と本人申立希望者には考えていただきたいのですが、一般書籍でこの類型の申立の詳しい説明のある新しい本はなかなかありません。
実務家向けに向けた「実務の本」としては本書がいちばん内容が中庸で(労働側・使用者側いずれにも寄っておらず)安定していてレベルが高いと考えています。弁護士による代理を当然の前提としているのは、しかたがありません。
書誌情報
posted by 代書やさんと、そのアシスタント at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働紛争