2016年10月03日

2時間で丸わかり 不動産の基本を学ぶ

【不動産の取得希望者・初学者・新任の補助者向】
【推奨度:☆☆】

 

表紙にあるままの内容です。それが本書の長所です。

この本は不動産業者の新入社員、そのほか仕事として不動産取引に初めて関わる社会人を想定しています。不動産に関する現地や法務局など官公署の調査、担保の評価、融資(住宅ローンや賃貸経営者向け融資)の利用のまさに基本的なところが書かれています。 


本書をおすすめするのは『不動産業者は関与しないが、個人での売買や贈与で不動産を取得しようとする人』つまり登記を自分でしようとしているが、契約書と登記申請書だけ見つかればどうにかなると信じている…ちょっと危険な初心者、です。


とにかく我慢して1章から3章まで読んでみましょう。登記情報の取り方・読み方、法務局で不動産調査のために取れる書類(そして、その取得に費用を惜しむな!という業界内での基本事項)、現地調査で注目することや携行品、それをまじめにやったら見いだされるであろう現地現物や登記・契約の問題点の基本的なところを知ることができます。


こうした解説書は、薄くてわかりやすくしようとすれば情報不十分なパンフレットになってしまい、詳しくしすぎると専門書になってしまいます。登記情報や公図の読み方、不動産の契約と紛争はそれ自体専門書として独立させるに十分な分野ですが、それらを一通り、しかも事前に知識を持っていない人でもなんとか読めるように説明した点で貴重です。


不動産を取得するまえにとにかく現地をよく見ろ、登記簿は事前に取れ、と言うだけなら簡単です。では何をどのように見るか、読み取るか、すぐできる(だからこそ、しなければならない)ことを、この本で押さえておくとよいでしょう。

書誌情報
posted by 代書やさんと、そのアシスタント at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 不動産登記手続