【本人訴訟当事者・実務家向】
【推奨度:☆】
少額訴訟に対象をしぼって、定型書式を含めた訴状の記載例の解説があります。少額訴訟ではもう少し初心者向けの本もさまざま出ているのですが、案外細かいところが書かれていないことがあるため、書籍で調べようとするといずれこの本にたどり着かざるを得ません。
労働関係の請求に関する解説はあまり詳しくはないのですが、これは初心者向けに少額訴訟の制度や書式を説明する本全般に共通の特徴です。
労働紛争で少額訴訟を考えている方は、むしろ労働審判に関する解説書に出ている書式の「申立の理由」から記載例を転用することを考えたほうがよいでしょう。
少額訴訟債権執行について調べている方は、本書のほか別に紹介している「書式 債権・その他財産権・動産等執行の実務」から当事者・請求債権・差押債権各目録類の記載を転用できます。
簡易裁判所における通常訴訟で、裁判所でもらってきた定型書式を活用しようとしている人は、「書式 民事訴訟の実務」でなはくこちらを参照してください。
書誌情報
タイトル 書式少額訴訟の実務 : 訴え提起から執行までの書式と理論 (全訂4版)
著者 加藤俊明 著.
出版者 民事法研究会, 2009.6.
ISBN 978-4-89628-541-3