2015年05月10日

家族内ドロボー : 相続でバレる大問題

【初心者・実務家向】
【推奨度:☆☆】

親の預金を勝手に引き出す子。
夫の土地をこっそり売却する妻。

著者、名付けて曰く「家族内ドロボー」。

題名も内容もわかりやすく、ショッキングです。
主に相続をきっかけに発覚する、親族内相互間での財産の窃盗・横領・不動産名義変更、というより侵奪がいかにして可能であり、どのような形態でなされるのか、が詳細に説明されています。
弁護士である著者によれば、平成17年になされた不動産登記法の改正も郵送申請などでかえって不正な登記申請がしやすくなった、とバッサリ叩ききられています。
相続相談にたずさわる個々の実務家達がときおりみかける問題事例の熱心な体系化という点でとても興味深く、読み物としてもわかりやすく読める良書です。

これは不動産登記の本でもあると思うのは、家族内ドロボーの形態には所有権移転登記(土地建物の名義変更)や抵当権設定登記(不動産を担保に入れてお金を借りる登記)が関連するものもあり、最近徐々に検索が増えつつある不動産登記本人申請は、ひょっとしたら家族内ドロボーとして計画実行されているかもしれないからです。

『名義を変える』ということは…に戻る(不動産の名義変更を自分でする人の方への情報提供)

書誌情報

タイトル 家族内ドロボー : 相続でバレる大問題 
著者 長谷川裕雅 著.
出版者 光文社, 2014.11.
ISBN 978-4-334-03830-4
posted by 代書やさんと、そのアシスタント at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 相続
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