2016年10月10日

マンションの不具合・劣化 総覧: 要注意・要補修の現象を見極める : 建物検査のプロが指摘する

【マンション所有者・取得希望者向】
【推奨度:☆☆】

マンションとはこんなにも、壊れるものなのか。
読み進むうちにそう思えて、愕然とさせられる本です。類書がありません。


読み進む、という表現は正確でないかもしれません。この本の最大の特徴は、『エトキ』=写真とその説明を集めた点にあるからです。数百枚の写真を集めた、マンション劣化の写真集というべきでしょう。


本書は全7章からなり、屋上・屋根、バルコニー・庇、共用廊下・共用玄関・共用階段、外壁(躯体)、免震層・ピット、住戸内、外構にわけて不具合箇所の写真とその短い解説が列挙されています。新築でない集合住宅にお住まいの方なら、掲げられている写真のどれかと似たような異常がご自分の物件にも見いだされることでしょう。


相続したマンションを保有するか売り逃げするか、財産分与されるマンションにそのまま住み続けていいのか、知人が安値で売ってくれる物件を買ってもいいのか…あるいは諦めて様子をみるか、現地現物と同書の写真を見比べることは、そうした判断に役立つかもしれません。


読み終えて残念だったのは、戸建て住宅についての類書がないことです。

書誌情報

タイトル マンションの不具合・劣化総覧 : 要注意・要補修の現象を見極める : 建物検査のプロが指摘する
編著者 大場喜和 監修 ; 日経アーキテクチュア 編
出版者 : 日経BP社 : 日経BPマーケティング , 2013.1.
ISBN 978-4-8222-7461-0
posted by 代書やさんと、そのアシスタント at 13:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 探す・調べる
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