【賃貸物件所有者・実務家向】
【推奨度:☆☆】
タイトルでは節税対策と言っていますが、内容はもう少し広い範囲を捉えている本です。事業的規模になるかならないかのサラリーマン大家さんや賃貸住宅を建てて土地活用中の地主さんのために、賃貸経営の開始から出口戦略までを説こうとしています。
本書では初めから、賃貸経営をはじめようとする人に「その収益不動産を、最終的にはどうするのか」を問うてきます。いずれ売却して資産を入れ替えるのか、収入の低い配偶者や子供に持たせるのか、いずれ新設する法人に移管して家族の収入を確かなものにするのか…などなど。
たしかに、不動産に限らずある投資行動がどうやって終わるのか、ということを行動開始のときから考えておく必要があるのは理想的ですが個人の大家さんの不動産経営ではあまり見たことがない考え方です。できれば収益物件の最初の一室を購入しようとするときに読んでいただきたい良書です。
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