2015年06月01日

労働審判制度の利用者調査 = Research on User Experience of the Labor Tribunal System in Japan : 実証分析と提言

【本人申立当事者・実務家向】
【推奨度:☆☆】

これは初心者向けでも実務家向けでもないのかもしれません。むしろ、学術書に近いものがあります。おすすめするのは内容が特殊で類書がなく、今後も出ないだろうからです。

2010年7月から11月にかけて、東大社会科学研究所は裁判所の協力を得て、「労働審判制度利用者調査」を全国規模で実施しました。当事務所のお客さまも東海地方の地裁でこの調査票を手にしています。
労働審判手続きについてその利用者、つまり申立人や相手方にアンケート調査を行い、何人かの利用者には聞き取り形式の調査をさらに実施したこの調査の結果は本書といくつかの雑誌記事のほか、「労働審判制度をめぐる利用者の語り」(東大社会科学研究所 2013年 非売品)として公表されました。

裁判所の手続きで当事者が経験した成果や印象を調査した結果がまとめられる、というのも希有なことですが、それが労働審判手続きをめぐってなされる、ということは今後も当分ないと考えます。
書誌情報
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2015年05月31日

事例で知る労働審判制度の実際

【初心者・実務家向】
【推奨度:☆】

この本には書式は載っていません。紛争類型ごとに、労働者側の主張・使用者側の反論・期日における審理の経過の概略が載せられています。ある労働審判手続申立を準備している人が、相手方からはどんな反論がありそうか・裁判所は何に注目しそうか、を落ち着いて考えるきっかけになるかもしれません。
書誌情報
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2015年05月30日

紛争類型別労働審判の実務と書式

【本人申立当事者・実務家向】
【推奨度:☆】

労働審判手続申立書の書式が、解雇・残業代など紛争類型別に多数掲載されています。答弁書の例もあります。基本的には実務家向けの本ですので、 初心者向けの労働審判手続解説本と違い、書式例の作成にはかなり注意が払われている(一目でわかる間違いはない)印象を受けます。
解説から読み取れる立場は中庸です。労働側にも経営側にも寄っていないのは好感が持てます。
書誌情報
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2015年04月25日

労働審判 : ケーススタディ (改訂版)

【本人訴訟当事者・実務家向】
【推奨度:☆☆】

もう、新本が流通していないようです。大規模な図書館・大学図書館には所蔵があるかもしれません。
こちらは訴訟ではなく、労働審判の期日における裁判所・両当事者の発言や進行が詳しく説明されている良書です。
もっとも、よくできた申立書をもってでかける第一回期日ではこんなに発熱したやりとりが必要になることはないという印象を持っています。
著者が弁護士である本書では、代理人達の振る舞いを活写したいというバイアスがかかっていると思って読んでください。
書誌情報
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2015年04月22日

労働審判実践マニュアル : Ver. 2.

【本人訴訟当事者向】
【推奨度:☆】

労働審判手続の説明と書式が収録されています。
日本労働弁護団が作った本だから、なのかもしれませんが無理に労働者に優しい申立書式を作ろうとした感じがあります。
書式中、本人の申立を想定して丁寧語で申立の理由が書いてあるものは、あまり参考にしないほうがよいでしょう。
不当解雇事案で地位確認請求ではなく慰謝料を請求しようとしている書式もありますが、実際には困難です。

そうしたことに気をつければ、収録されている書式(申立の理由)は少額訴訟・通常訴訟にも転用可能です。労働事件審理ノートと対比して、論点や要件事実として「審理ノート」で指摘されている部分が実際の申立書にどう書かれていくかを考えてみてください。
書誌情報
posted by 代書やさんと、そのアシスタント at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 労働審判